市民の力でエネルギーの未来をつくる

市民節電所まほろば

市民節電所まほろばとは

市民節電所「まほろば」とは、市民節電所の考え方を
暮らしの中で実践する取り組みです。

日々の省エネや節電を積み重ねることで、電気やガスの使用量を減らし、CO₂排出削減につなげています。
同時に、この取り組みが無理なく続けられるものか、有効性を確かめながら広げています。
2016年に39世帯からスタートし、現在も着実に取り組みが続いています。

市民節電所「まほろば」の目的

提唱される市民節電所はその必要性と理論的検討から生まれました。
従って市民節電所を実施するためには実証的に裏付ける必要があります。

市民節電所の評価

市民節電所の実践を通じて、
有効性・継続性・実現可能性を評価する。

CO₂排出削減の実を上げる

電気ガス使用量削減、
さらにそれによるCO₂排出を削減する。

市民節電所の特徴

市民節電所「まほろば」は39世帯の市民と2016年6月にスタートしました。
4年を過ぎますが着実に成果を上げています。何時でも、どこの誰とでも参加できます。
関心のある方は、参加手続きをお願いします。

活動内容

参加節電所と世帯数の推移

参加節電所と世帯数の推移

2016年6月にスタートした市民節電所「まほろば」は、当初6節電所・39世帯から始まりました。「いつでも・どこでも・だれでも参加できる」という特徴により賛同者は着実に増え、2021年6月時点では15節電所・90世帯が参加しています。
賛同者は奈良県内を中心に広がり、奈良市や橿原市、生駒市など奈良県内が約8割、大阪府など奈良県外からの参加もあります。
また、この活動を支える当ネットの会員は30名まで増え、これまでの活動規模は4,500世帯月を超えました。賛同者の途中脱落者はなく、継続的な取り組みが続いています。

参加節電所の取り組み推移

参加節電所の取り組み状況

「まほろば」の取り組み期間は1年間ですが、その後も継続して活動することができ、多くの節電所が継続しています。図では、参加節電所の活動状況と継続の様子を示しています。
これまで延18節電所が参加し、世帯数は2~26世帯とさまざまです。体調不良により途中で終了した1グループを除き、すべての節電所が協定期間を全うしています。
これまでの活動規模は7,000世帯・月を超えています。この「世帯・月」は、何世帯が何ヶ月取り組んだかを示す当ネット独自の指標で、100世帯が70ヶ月取り組んだ規模に相当します。これまで賛同者の途中脱落者はなく、継続的な取り組みが続いています。

「まほろば」の活動は、市民節電所の有効性と継続性の高さを示し、
活動の中で見えてきた課題も解消できることが分かってきました。
CO₂排出削減量は累計300トンを超え、取り組みの成果が表れています。
現在は、この活動を多くの市民とともに広げていくことを目指しています。
また本活動は、環境省が推進する国民運動「デコ活」でも紹介されています。

「まほろば」の会

市民節電所では、情報共有と情報交換が重要な要素です。
「まほろば」では、節電所全体の情報交換の場として
「まほろばの会」を年2回開催しています。
参加しやすいよう、セミナーと同日に実施しています。

CO₂削減量の表彰と買取

削減量の多い市民節電所(グループ)を表彰し、削減されたCO₂量をカーボンクレジットとして買い取ります。

CO₂削減量のクレジット買取

1年前に宣言した賛同者の1年間のCO₂削減量を、カーボンクレジットとして事務局が買い取ります。

CO₂排出ゼロ宣言とクレジット予約

CO₂排出ゼロを宣言した賛同者が、翌年に向けたカーボンクレジットを予約します。

市民節電所「まほろば」の活動報告

市民節電所「まほろば」の取り組みや活動状況を紹介します。

情報交換会(全員による)

各節電所での情報交換は、世話役を中心に行われています。
ミーティングや研修などを通じて活動を共有し、
省エネ・節電の成果につながっています。世話役の役割も重要です。

まほろばの会集合写真
まほろばの会集合写真

あなたの暮らしが、市民節電所になる

無理なく、できることから始める省エネ・節電。

「まほろば」の実績

まほろば全体のCO₂削減量

電気・ガスによるCO₂の削減量

電気・ガスの使用量に排出係数を掛けることで、CO₂排出量を算出できます。
「まほろば」では、毎年の排出量を比較し、増減を確認しています。2016年6月を第1期として集計した結果、第2期以降はおおむね削減傾向となりましたが、第5期のみ増加しました。
7年間の累計では8.4トンのCO₂削減となり、第5期の増加はコロナ禍の影響によるものと分かりました。
このように、データを集めることで成果や変化を把握できることが、「見える化」の効果です。

参加節電所の実質CO₂削減量

電気・ガスによる実質CO₂の変化量

電気・ガスの使用量に排出係数を掛けてCO₂排出量を算出しますが、ガスの係数は変わらない一方、電気の係数は大きく変化しています。
その変化を反映したCO₂実質排出量をみると、第5期の増加を除きすべて削減となりました。
7年間の実質削減量は約73トンに達しています。

累積削減量

電気・ガスによる実質CO₂の累積実質変化量

削減量は前年との比較だけでなく、活動開始年を起点とした累積量でも確認しています。
各年の削減量を積み重ねて算出した累積変化量では、年々削減量が増加しています。
「まほろば」全体では、7年間で約335.5トンのCO₂削減となりました。

できるだけ早く取り組みを始め、長く続けることが重要です。
2~3年で削減が難しくなるという声もありますが、
グラフからも継続することで成果が続くことが分かります。
また、削減した状態を維持することも、十分に意義のある取り組みと言えます。

CO₂排出ゼロ宣言

買取資金問題とゼロ宣言

CO₂排出ゼロのシステム

「まほろば」では、市民と電気・ガス使用量の削減に取り組み、CO₂排出量の削減を進めています。
削減されたCO₂量はカーボンクレジット(CC)として買い取り、CO₂排出ゼロ宣言者のオフセットに活用しています。これにより、排出分を埋め合わせ、実質ゼロを目指すことができます。
この仕組みは7年前から実施されており、宣言者の量は「まほろば」全体のCC創出量に匹敵する規模になっています。

「CO₂排出ゼロ宣言者」の取り組み

カーボンクレジット取引

日常で使う電気・ガスは、CO₂を排出しています。
省エネ・節電で減らすことはできますが、どうしても使わざるを得ない分もあります。
そのCO₂量をオフセットすることで、実質ゼロにすることができます。

CO₂排出ゼロ 宣言方法

1

市民グループの自主的取り組み

2

NWと一緒に、あなたの今後一年間の電気・ガス使用量、
それに伴うCO₂排出量とそれに当たるクレジット量と購入費用を推計します。

3

その推計を参考に、ゼロ宣言するかどうかを決め、正式に「CO₂排出ゼロ宣言」を申し込みます。
NWが受理することで、1年間「CO₂排出ゼロ宣言者」であることを表明できます。

4

省エネ・節電に努め、1年後その間使った電気・ガス使用量とそれによるCO₂排出量を確認し、
それに当たるクレジット量を購入して頂きます。

CO₂排出量とクレジット購入費用の算出

電気・ガスの使用量(検針票)からCO₂排出量を計算し、
その排出量に応じてカーボンクレジットの購入費用を算出します。

CO₂排出量=電気使用量×0.493+ガス使用量×2.29

CO₂排出ゼロ宣言 申込フォーム

    日付必須

    メールアドレス必須

    お名前(漢字)必須

    お名前(フリガナ)必須

    お電話番号必須

    お申し込み内容必須

    我が家(世帯主: )は日頃から(市民節電所「まほろば」に参加し)
    省エネ・節電に努めていますが、電気・ガス使用量はゼロになりません。
    そこで貴センターが取り扱うカーボン・クレジット(1 kg当たり2円)を活用し、
    これからの1年間 )の
    電気・ガス使用量に伴うCO2排出量をオフセット致したく、「CO2排出実質ゼロ」を宣言いたします。

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    課題と解消

    長期間取り組みの壁、解消

    活動を2〜3年続けると、「やることが尽きる」という声も出ます。
    しかし「まほろば」のデータでは、一部の増加期を除き削減が続いています。
    長期間の取り組みでも、工夫次第で継続的な削減が可能だと分かります。

    2年以上の連続削減も可能

    CO₂削減量に応じて1kgあたり2円を支払う仕組みが励みとなり、
    2年・3年連続で削減を達成する節電所も生まれています。

    長期間の取り組みでも継続可能

    活動開始からのCO₂排出量や原油換算値をもとに、
    長期間の取り組みでも成果を確認できることが分かっています。

    CO₂排出量の変化

    CO₂排出量の変化

    電気の排出係数は年ごとに変化するため、平均値を用いて削減量を比較しました。
    その結果、2年目・3年目・4年目も1年目を上回る削減となり、年々削減量が増えていることが分かりました。
    このことから、長期間の取り組みでも継続的な削減が可能だと示されています。

    原油換算値の変化

    電気ガス使用量の削減

    CO₂削減量に加え、エネルギー削減量を原油換算で分析しました。
    1年目はわずかに増加しましたが、2年目以降は削減が続き、CO₂排出量の変化と同じ傾向が見られました。
    4年間で原油換算約5.4kl、ドラム缶約27本分のエネルギーを削減しています。

    コロナ禍と省エネ・節電

    コロナ感染者数とCO₂排出増加量の相関

    「まほろば」は4年間はCO₂排出量を順調に削減してきましたが、5年目に一時的な増加が見られました。
    これはコロナ禍による生活変化と関係しており、感染者数の推移とCO₂排出量の変化には高い相関が確認されています。
    自粛やテレワークの影響で家庭でのエネルギー使用が増えたことが、主な要因と考えられます。

    まほろばの外部評価

    1. 令和3年度 気候変動アクション環境大臣表彰 受賞
    2. 低炭素杯2017 優秀賞(全国大会出場)
    3. 脱炭素チャレンジカップ 奨励賞
      2020年 / 2021年 / 2023年 / 2024年
    4. グッドライフアワード 実行委員会特別賞
      2015年 / 2016年 / 2017年(3年連続)
    5. 2018年度 奈良県「かしこいエネルギーの使い方」 優秀賞
    6. 学会での評価
      環境経済・政策学会年大会で発表、学術誌へ投稿